歯周病と全身の健康
歯周病は口腔内だけの問題ではなく、全身の健康にも大きな影響を及ぼすことが知られています。歯茎が炎症を起こし、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう歯周病ですが、その炎症が血液を通じて全身に悪影響を及ぼす可能性があります。この記事では、歯周病と全身の健康の関係についてご紹介します。
歯周病とは?💡
歯周病は、歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)がたまり、それが歯茎に炎症を引き起こす病気です。初期の段階では、歯茎が赤く腫れたり、出血しやすくなる歯肉炎という症状が現れます。放置すると、炎症が進行し、歯を支える骨が徐々に溶けていき、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病と全身の健康の関係⚠️
歯周病が進行すると、口腔内だけでなく、全身の健康に悪影響を及ぼすことが研究で明らかになっています。以下は、歯周病が関係する可能性のある主な全身疾患です。
1. 心疾患💔
歯周病は、心筋梗塞や動脈硬化などの心臓疾患のリスクを高めるとされています。歯周病による炎症が血管内に広がることで、血管が硬くなりやすくなり、血栓ができやすくなることが考えられます。この結果、心臓への血流が妨げられ、心筋梗塞や狭心症のリスクが増加します。
2. 糖尿病🍬
歯周病と糖尿病は、相互に影響し合うことがわかっています。糖尿病の人は、免疫力が低下しているため、歯周病にかかりやすくなります。一方で、歯周病が悪化すると、体内での炎症が増加し、血糖値のコントロールが難しくなることがあります。歯周病を治療することで、糖尿病のコントロールが改善されるケースも報告されています。
3. 呼吸器疾患🌬️
歯周病菌が口腔内にいると、これらの菌が気道を通って肺に到達し、肺炎などの呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。特に、高齢者や免疫力が低下している人は、歯周病が原因で重篤な呼吸器感染症にかかるリスクが高くなります。
4. 早産や低体重児出産🤰
妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高めることが報告されています。歯周病による炎症が、母体内の炎症反応を引き起こし、早産を誘発する可能性があると考えられています。妊娠中は特に歯茎が敏感になるため、歯周病の予防とケアが重要です。
まとめ✨
歯周病は、口腔内だけでなく全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。心疾患、糖尿病、呼吸器疾患、さらには妊娠中のリスクにまで関わるため、歯周病の予防と治療が重要です。歯のケアが全身の健康を守るという意識を持って、日常生活の中で歯周病対策に取り組んでいきましょう。
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